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2015年5月 9日 (土)

POGの達人 2015~2016 完全攻略ガイド 読書感想文

POG野郎にとってのバイブル、「赤本」ことPOGの達人が本日発売されましたので、早速内容を確認しました。その読書感想文です。

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POGの達人:

「ふと気付いて調べてみると、私が最初に「POG本」というものを作ったのは、今からちょうど20年前、平成7年のことでした。中略
「赤本」になってから、この本が17冊目ということになります。」

(POGの達人 はじめにより抜粋)

そんなにやってたのか!この分野を浸透させ定着させたのは、間違いなく須田鷹雄氏を中心とした赤本関係者の功績でしょう。まずはその功績に対して、素直に敬意を表したいと思います。

そんな歴史と伝統ある赤本ですから、内容はよく言えば「安定感がある」、悪く言えば「変わり映えしない」といった所かと思います。読む前から大体中身、書いてある事の想像がつくみたいな感じです。実際、今年度の内容もお馴染みの執筆陣、お約束の流れだったので、安心して読み進められました。

とはいえ、「うーん、安心して読めるんだがやっぱり新鮮味に欠くな....」という印象が支配していき、だんだん読むのに飽きてきました。そんな所に楽しみにしていたコーナーがやってきます。

「教えて青木先生!馬のカラダと動きを学ぶ」

馬のバイオメカニクス(生体力学)研究における第一人者、青木修獣医師に対して須田、コジトモ両氏が「馬の動き」について切り込んでいくこの企画、競馬べジータがこれまで見てきたPOG本で過去この観点でページを割いたものはなかったと思います。

馬の生体力学の観点から「走る馬」の見極めアプローチについて、須田、コジトモ両氏が気になっている事を青木獣医師に投げかけていく形で話が進んでいくのですが、期待に違わぬ内容で、なかなか興味深く読ませて頂きました。須田氏は冒頭から俺たちPOG・一口野郎の言葉を代弁してくれるように以下のように話をスタートさせます。

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須田・コジトモ「読者最大の関心事は「馬の外見で走る馬を見極められるか」ということなんですが....。」

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これに対し、青木獣医師の答えはというと、

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青木獣医師「正直なところ、デビューを控える段階まできたサラブレッドというのは相当に研ぎ澄まされていて、個体差というのはそれほど大きくはないんです。どれをとってもトップアスリートなのですから。」

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終わり。(笑)

という事はなく、そこはさすがセリ場でも幅を利かせている須田氏、自身が気になる部分をどんどん、次から次へと突っ込んで聞いていきます。詳しい内容はぜひ赤本を手にとって確認されてみて下さい。大変興味深い内容で、楽しく読ませて頂きました。「変わり映えがしねー!」、「新鮮味がねー!」なんて言ってすみませんでした。この内容は新鮮な内容だと思います。

ただ、そんな素晴らしい内容に対して意見させて頂けるならば、以下の点を申し上げたい次第です。

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- 「胸椎」だの「仙骨」、「腰椎」といった馬体の部位を示す単語を交えての説明に対応した図がない箇所がある為、読んでいて「どこの部分を示してるのよ?」と戸惑う所がありました。ネットや関連書籍での馬体部位説明と照らし合わせながら読めば済む話ですが、せっかく濃い内容を記述している訳ですから、記事の中で馬体部位に関する部分は図と照らし合わせて欲しかった。こういうのは絵で見た方が圧倒的にスッと入ってくるので。

- 「セリのため知っておきたい脚の知識」とかいうタイトルがあったり、後半は「これってPOG本のコーナーなのか?」と思わせられました。須田氏自身も記事の結びで反省の弁を述べられている訳ですから、これはぜひ別の媒体で続けて欲しい所です。

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また、書の「おわりに」の部分で、こうも言っています。

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「赤本では、厳しいページ繰りのなかで、なにかしら読み物系の特集を組むようにしています。中略 今年は馬のバイオメカニクスを研究なさってきた青木修先生にインタビューさせて頂きました。」

「POG本に「当たり・ハズレ」のみを求めている方には、ひょっとするとこの種の特集は不評なのかもしれないと毎年思います。しかしその一方で、毎年このタイミングでなにかひとつくらい「競馬の勉強」をしなくてはという気持ちにもなるのです。」

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なにかしら読み物系の特集を組むようにという姿勢、素晴らしいと思います。その一方で「俺達、"ただのファン"を舐めるなよ」という感情も浮かんできました。競馬マスコミに対して「当たり・ハズレ」のみを求めている奴なんてほとんどいねーっつうの。競馬ファン、POG野郎、一口野郎は自分で判断できるって。なんたってウンチク大好き、誰よりも自己顕示欲が強い人種なんだから。「赤本のお陰で勝ったぜー!」なんてのより、「俺が選んだ馬で勝ったぜー!見たかコラ!」ってのがやりたい奴らばっかだって。

競馬マスメディアに求めるのは、「判断材料となったり、単純に面白いと思えるような独自性のあるネタ」です。その辺りをより突き詰めた活動、展開を期待致します。

あ?「こんな辺境のブログで偉そうに何言ってんだ?コイツ」って?そりゃあ、どっかの編集部の目に留まって、「よし、いっちょコイツにプロレスさせてみっか」ってなるのを期待してるに決まってるじゃねーか。遠慮しないでどんどんそういうの下さい。

POG書籍評論家だけではなく、「POG大魔王」だの「POG日本一」的な肩書き、競馬べジータも名乗りたいものです。とりあえずPOGサイバイマンから始めるか(笑)

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