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2014年10月20日 (月)

第十話 K.K.R. うばわれる!!

この趣味を続けていると、kokoro奪われる瞬間に出くわす場面が非常に多くなります。募集馬の写真、動画を見て心奪われる瞬間もあれば、牧場見学、募集馬ツアーなどで出会う馬に心奪われる時もあるでしょう。競馬場でその生命力を燃やし躍動するサラブレッドの姿に対してももちろんです。今日は私がこの趣味を始めてから、最も心奪われた瞬間といっても良い時の話をしたいと思います。

それは何年か前のちょうど今頃の時期だったでしょうか。例によって北海道入りを予定していた自分は旅程を検討していました。旅行の楽しみは人それぞれ、目的によっても異なると思うのですが、私競馬ベジータはどんなケースにおいても旅をする時に譲れないものがあります。それは「食楽」の要素です。要は旅先で美味いもんが食いたい、それだけの話なのですが、どんなケースの旅においても食事は必ずついて回る話かと思います。この部分をないがしろにする旅はどうしても許せんのです。
言ってみればめんどくさい野郎な訳ですが、そこは一人旅、気兼ねなく自由に決められるということから、この時は魚をテーマに探そうとしていました。季節は10月、そういえば浦河国道を走ってると必ず「ししゃも」の看板が目に留まるなと思い、ししゃもでも攻めてみるかという連想から「ししゃも 北海道」で検索したベジータは何だか面白そうな祭りの情報に辿り着きます


「門別ししゃも祭り」


おいおい、ししゃもメインの祭りなんてあんのか。どれどれ...ムムムッ!なんじゃこれ?
ししゃも鮨だと!? これまでししゃもを生で食べる発想などなかった自分はこれに驚きます。

「ししゃもとは?」
ししゃも(漢字で柳葉魚と書きます。)は世界中でも北海道の太平洋沿岸の一部地域でしか獲れない魚です。輸入品のカラフトシシャモ(カペリン)が「ししゃも」として出回っている事が多い(はず)。別名「神がくれた魚」


「ししゃも鮨とは?」
ししゃも漁の解禁(期間)は10月-11月中頃までのわずか1ヶ月半あまり。その期間だけ食べられる旬の一品こそ、ししゃもの生食、ししゃも鮨なのである。

日程を調べてみると、ちょうど自分が考えていた日程とマッチする事から、「門別ししゃも祭りでししゃも鮨を食する」というテーマを持って北の大地入りをしました。
さて、その門別ししゃも祭り当日、天気はどんよりとした曇り空で肌寒い一日だったのを良く覚えています。会場の鵡川の公園広場に着くと、まず「めっちゃ人いるじゃねーか!」と驚きました。「日高の祭りなんて人そんなにこないでしょ。天気悪いし。」と思っていた自分が相変わらず浅い人間である事を痛感すると共に、地元の方々に心の中でお詫びするのでした。
ここまで人がいるとなると、「ししゃも鮨 獲得」という目的が果たせるのか不安になってきます。車を駐車場に止めたべジータは界王拳10倍!を発動させ、会場に向けて一心不乱に猛ダッシュをかまします。(後で思い返してみると愚行だったわけですが(笑))
ししゃも鮨はどこだ!ししゃも鮨は!?ええーい!!と焦りにも似た感情がべジータを支配していきます。と、人々が行列をなしているポイントを発見、ここや!と思い並んでいる間も焦燥感がべジータのココロを侵食、「限定○○個」とかいうのに行列する人たちの気持ちが分かった瞬間でもありました。
ようやく先が見えてきたその刹那、今度は絶望が襲ってきます。なんとその列はししゃも鮨の列ではなく、焼きししゃもが焼きあがるのを待つ行列だったのです。



まさに「バ、バカの世界チャンピオンだ!...」



悔しいので焼きししゃもを買って(これも勿論美味)、ししゃも鮨を探し直します。
ようやく販売テントの一角にその姿を確認、あったどー!という事で無事2パック購入した訳です。次の予定も詰まっていたので、ししゃも掴み取りなど他の魅力的なイベントはパスし、車に戻りました。
次の目的地に向かう途中の日高門別のセブンイレブンの駐車場にて、購入したししゃも鮨を食してみました.......

な、なんぞこれ!う、美味い美味過ぎる!さっぱりとしていてそれでいて咀嚼する毎に口の中に広がるお上品な甘み。鮨飯と絡まって何とも形容しがたい旨みを醸し出します。今までの人生でこれを食してこなかった事に後悔しながら、それと同時にこの味に出会えた事に感謝する。肌が綺麗でかつ内面も決め細やかな女性とお話する時、男は誰しも心が躍り、たちまちハートを奪われる訳ですが、まさにそれをイメージさせるような味だったわけです。
この旅の収穫は「ししゃも鮨」、振り返った時にそんな旅となったのでした。
旅から戻った後、改めてししゃもならびにししゃも鮨について色々調べてみました。
ししゃもは馬関連とも深い繋がりがある事が分かります。


1.ししゃもで一財を築き、道内外から多くのお客がやってくる鵡川ししゃもの旗手「カネダイ大野商店」の大野満社長は、馬主でもあり、所有馬の名前に「シシャモムスメ」に「シシャモチャン」、「オーノシシャモ」、しまいには「カネダイシシャモ」といったようにししゃもを使用しています。(その写真やゼッケンなどはお店に飾られています。)

ししゃも成金で馬主にまでなるとは....なんと素晴らしい事でしょう。ある意味馬主になる方の理想系のような気がしました。しかし、このような名前が許されるなら今世間を賑わせている「イエスタカス」とかも全然ありなんじゃねーかと思います(笑)
(「イエスタカスという馬名登録の申請は一度もありません。そもそも拒否もしてません」という回答が得られた。 byJRA という事らしいですけどね。)


2.普段内地の居酒屋などで出されているシシャモは「カペリン、通称カラフトシシャモ」という、本来のししゃもとは似て非なるものがほとんどである。

はい。内地で食するシシャモと鵡川/門別で食すことができるししゃもはまったく別物でございます。「シシャモなんてパッサパサの食感でそんな美味くないよね」とお思いの方はぜひ一度モノホン、ジェニュインな鵡川のししゃもを食して見て下さい。


ししゃもについての話は尽きませんが、いささかくどくなってきているのでこの辺にしておきますが、1年を通してこの時期にしか食べられない「ししゃも鮨」、10月11月に北海道旅行/牧場見学などを計画されている方はぜひ旅程に組み込んでみて欲しいと思います。

さらに、今年の門別ししゃも祭りは10/26(日) 門別にほど近い富川さるがわせせらぎ公園で開催されます。こちらにもぜひ足を運んでみては如何でしょうか?

http://www.town.hidaka.hokkaido.jp/kanko/H26sisyamoprogram.pdf

鵡川/門別特別観光大使も目指す競馬べジータ、野望は尽きません。
これを見た観光協会のご担当者の方、連絡お待ちしてますよ!

次回 第十一話

ついに伯爵(クローディオ)あらわる!

見てくれよな!

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コメント

はじめまして。

ホッカイドウは馬と食を同時に楽しめて最高のアイランドですよね。

カネダイ商店内では、自分で柳葉魚を焼いて楽しめますよ。
店内には、オーナーの口撮り写真も貼ってあります。

ちなみに、柳葉魚は断然、オス派です。
メス派は卵にだまされていると思っています。

シシャモフライが名物の三石にある「ドライブインレストラン アベ」の女将に言わせると、
鵡川よりこっちの柳葉魚の方が断然美味いそうですよ。

日高のお祭りならば、様似ウニ祭りや浦河桜まつりは、春ウニとセットなのでお勧めです。

yakibutaさん

ししゃもは実はオスが美味いというのは同意です。
モノホンを知ると卵なしの旨みというのが理解できます。
三石の方がむかわより美味いですと!?それは初耳です。

様似ウニ祭りに浦河桜祭りは春ウニを楽しめるという訳ですね。
これまた素晴らしい情報ありがとうございます。

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